そう思っているあなたへ。
フィボナッチチャネルとは?
フィボナッチチャネルとは、フィボナッチ数列に基づいて価格の波動を分析するツールです。
主にトレンド相場において、価格の到達点や反発ポイントを予測するために使用されます。
フィボナッチリトレースメントと似た機能を持っていますが、チャネルでは斜め方向の動き(トレンド)に対応できるのが特徴です。
※TradingViewのデフォルト設定の場合、上記のような画像になります。
フィボナッチチャネルFXの魅力とは?
✅ トレンドの方向性に沿った精度の高いエントリーが可能
価格がトレンドに沿って動く中で、フィボナッチチャネルを使えば「どこで押し目買い・戻り売りをすべきか」が視覚的に分かります。これは、他のインジケーター(たとえばRSIやMACD)よりも明確な水準で判断しやすいというメリットです。
✅ 利確ポイントが明確で、感情に左右されにくい
あらかじめチャネルの261.8ラインや361.8ラインといった「目標利確ライン」が見えることで、利益確定の迷いが減ります。これにより「もっと伸びるかも」といった感情に流されにくくなり、安定したトレードが可能になります。
✅ 自動的に「どこまで伸びるか」を予測できる
このように、トレーダーの迷いやブレを減らすことができるため、特に裁量判断が苦手な初心者にも向いている手法と言えます。
FXの相場では、トレンドが一方向に大きく伸びる場面があります。そのとき、「どこまで伸びるか?」を予測できれば、利益を大きく伸ばすことができるでしょう。
他のインジケーターとの違い
フィボナッチチャネルFXの真価は、他のインジケーターに頼らずとも「視覚的にエントリーと利確が明確になる点」にあります。
「このチャートはトレンドか?」「どこまで伸びる?」と迷った時ほど、フィボナッチチャネルが有効です。
このあと紹介する【実際の取引事例】では、EUR/JPYやGBP/JPYなどでの成功パターンを画像付きで詳しく解説していますので、ぜひご確認ください。
フィボナッチチャネルが使われない主な理由とは?
そう感じている方は少なくありません。実はこの優れたツールが一般的にあまり使われないのには、いくつかの理由があります。
1. 設定や使い方が難しいと思われている
フィボナッチチャネルは、フィボナッチリトレースメントのように単純な「高値・安値」を結ぶだけではなく、3点(起点・終点・幅)を指定して引く必要があります。そのため:
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どこを起点・終点にするべきか迷う
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チャネルの角度や幅が人によって異なりやすい
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複数のラインが表示されるため、チャートがごちゃついて見える
このように、慣れるまで設定がやや複雑に見えることが、フィボナッチチャネルFXが敬遠される原因のひとつです。
2. 日本語の解説や情報が少ない
フィボナッチリトレースメントやMACDなどと比べて、フィボナッチチャネルFXに関する日本語の解説はまだまだ不足しています。
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YouTubeやブログでの解説が少ない
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書籍・講座でも取り扱いが少ない
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実践例や具体的な引き方の解説が見つけにくい
そのため、学びたくても具体的な情報が見つからず「自分には無理そう」と諦めてしまうトレーダーが多いのです。
3. 間違った使い方で「勝てない」と誤解されやすい
フィボナッチチャネルFXは、トレンド相場で使うことが前提です。にもかかわらず、レンジ相場で無理に使ってしまうと、勝率が極端に下がります。
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使うタイミングを間違えると「効果がない」と誤解
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負けが続き「やっぱり使えないツールだ」と判断
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本来のポテンシャルを引き出せずに放棄してしまう
このように、正しく使われないまま評価されていないケースが非常に多いのが実情です。
4. 他のインジケーターに頼る人が多い
RSIやMACD、ボリンジャーバンドといったインジケーターは、エントリーや利確を「自動的にサインで教えてくれる」便利さがあります。一方、フィボナッチチャネルFXは裁量判断の余地が大きいため、以下のような理由で敬遠されがちです。
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自動でエントリータイミングを教えてくれるわけではない
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自分でラインを引く手間がある
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裁量に慣れていない初心者には敷居が高いと感じられる
しかし、逆に言えば裁量スキルを身につければ、より柔軟で高精度なトレードが可能になるのもフィボナッチチャネルの強みです。
実は使える!フィボナッチチャネルの正しい使い方とは
「フィボナッチチャネルFXって、結局どうやって使えばいいの?」
そんな疑問を持っている方に向けて、ここでは初心者でも再現できる具体的な使い方を、設定からエントリー、利確までステップ形式で解説します。
設定方法を少し工夫するだけで、エントリーポイントと利確ポイントが視覚的に分かりやすくなり、感情に左右されないトレードが可能になります。
【フィボナッチチャネルFXの設定方法】
設定するライン比率
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0
-
100(※MT5は61.8がデフォルト)
-
161.8
-
261.8
-
361.8
これらのラインをチャート上に表示することで、エントリーと利確の目標値が明確に可視化されます。

【手法の基本ルール】
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1時間足以上のチャートでダブルトップ or ダブルボトムを探す
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天井や底にフィボナッチチャネルを引く
-
161.8ラインをブレイクしたらエントリー → 261.8で利確
① 1時間足以上で「ダブルトップ」or「ダブルボトム」を確認
トレンドの転換点を見極めるために、1時間・4時間・日足を使って明確なダブルトップ or ダブルボトムの形を探します。
✅ 裁量判断に不安がある人でも、形状で判断できるので簡単!

② フィボナッチチャネルを引く
確認したダブルトップ(またはボトム)の2点を基準にフィボナッチチャネルFXを設定します。
ネックラインに「100」(MT4なら61.8)ラインを合わせることで、価格が伸びる方向を予測できます。

③ エントリーと利確
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161.8を実体で明確にブレイクしたら、戻しを待って指値エントリー
-
目標は261.8ラインで利確
伸びる場合は361.8ラインでの分割利確も検討可能です。

さらに伸びる場合もあるので、361.8での分割利確も検討しましょう。
フィボナッチチャネル手法の注意点
以下の5点にご注意ください。
- 使用する時間足は1時間足以上(15分足以下はダマシが多いため非推奨)
- 161.8ラインを実体で抜けていない場合はエントリーNG
- 戻しなしで261.8に到達した場合はエントリーを見送る
- 推奨通貨ペア:GBP/JPY、EUR/JPY、EUR/USD、GBP/USD
- レンジ相場では使わず、トレンドが明確な相場のみで使用
実際の取引事例(抜粋)
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EUR/JPY(4時間足)×2事例
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GBP/JPY(1時間足)
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EUR/USD(1時間足)
-
EUR/USD(4時間足、逆張り)
※すべて実際のトレードチャートから引用。再現性の参考にしてください。
フィボナッチチャネルを使う上でのポイント
Q. 環境認識は必要?
ではありませんが、トレンド方向を事前に把握しておくと、チャネルの引き方や狙う方向に一貫性が生まれます。
ただ、私は順張り・逆張りの概念にはそこまでこだわっていません。
時間足によって「トレンドの方向」は変わるので、順張り・逆張りの概念はないと考えています。
Q. 損切り設定は?
私は 161.8を実体で抜けたら損切りに設定しています。
きれいに反発している方がフィボナッチチャネルの手法が効きやすくなります。
Q. チャネルの角度は?
特に決まりはありませんが、急角度すぎるチャネルは非推奨。値幅が小さくなり、勝率も下がる傾向があります。
まとめ:今こそ「フィボナッチチャネル」の価値を見直そう
フィボナッチチャネルは、一般的なインジケーターに比べて使いこなすのが難しいと思われがちですが、正しいルールと設定で運用すれば、極めて高精度なトレードが可能になるツールです。
とくに、トレンド相場においては
✅ 明確なエントリーポイント
✅ 目標利確ラインの視覚化
✅ 無駄な判断ミスの削減
といった大きなメリットがあり、初心者でも勝ちやすい環境をつくることができます。
日本語の情報が少なく「使われていないツール」だからこそ、今から身につければライバルと差をつける強力な武器になります。
「裁量判断が苦手…」「インジケーターが多すぎてわからない…」
そんな方こそ、ぜひこの手法を試してみてください。
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