「エリオット波動」と「フィボナッチ」。どちらも聞いたことはあるけれど、どうやって実際のトレードに活かせばいいのか分からない…。そんな悩みを抱えていませんか?
この2つの理論は、それぞれ単独でも強力な分析ツールですが、組み合わせることでチャート分析の精度が格段に向上します。
この2つの理論は、それぞれ単独でも強力な分析ツールですが、組み合わせることでチャート分析の精度が格段に向上します。
特に「どこでエントリーすべきか」「どこまで伸びるのか」といった相場の終点・転換点を予測する手がかりとして、非常に効果的です。
本記事では、初心者でも理解できるようにエリオット波動の基本から、フィボナッチとの組み合わせによる実践的なトレード手法まで丁寧に解説します。
エリオット波動とは?基礎から専門的ポイントまで解説
エリオット波動理論は、マーケットが「群衆心理」に基づいて一定のパターンで動くという前提から生まれました。1930年代にラルフ・ネルソン・エリオット氏によって体系化され、現在もテクニカル分析の重要な柱の一つです。
この理論の特徴は、相場の動きを「推進波」と「調整波」という二つのフェーズに分けて分析する点です。
推進波は主に5つの波(波1〜5)でトレンド方向に動き、調整波は3つの波(波A〜C)でトレンドに逆らう動きになります。
専門的ポイント:インパルス波と修正波
推進波(波1〜5)は「インパルス波」と呼ばれ、強いトレンドの動きを示します。
調整波(波A〜C)は「修正波」と呼ばれ、トレンドの一時的な戻りや押し目を形成します。
これらの波の構造や形成ルールを理解することが、波の正確なカウントとトレード戦略構築の基礎となります。
フィボナッチとは?黄金比を応用した価格変動予測の科学
フィボナッチ数列は自然界や芸術作品にも現れる数学的比率で、その中でも特に「61.8%(黄金比)」が金融市場でも価格変動の節目として働くことが知られています。
トレードにおいては「フィボナッチリトレースメント(戻り率)」を用い、トレンドの押し目や戻りの深さを測るために使われます。
例えば、上昇トレンド中に価格が38.2%や61.8%まで戻すことは「自然な押し目」と考えられ、そこからの反発を狙う戦略が一般的です。
リトレースメントだけでなく、フィボナッチエクスパンションを使うことで、波の伸びる目標値(価格目標)を設定できます。これにより、利確ポイントや次の波の終点を予測可能です。
エリオット波動 × フィボナッチを組み合わせる理由と実践手法
エリオット波動の各波には、それぞれ典型的なフィボナッチ比率で動く特性があります。
具体的には:
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波2の戻り幅は通常、波1の61.8%や50%まで押し戻ることが多い
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波3の伸びは波1の1.618倍以上になることが多い(エクスパンションで計測)
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波4の押し戻りは波3の38.2%〜50%の範囲に収まることが多い
実践ポイント:チャートへのフィボナッチの引き方
波の始点と終点を正確に選ぶことが重要です。例えば、波1の始点から終点にフィボナッチリトレースメントを引き、波2の戻りがどのラインで反発しているかを確認します。
よくある失敗と回避策
- 波の誤カウント
- フィボナッチのズレ
- 相場環境の変化を無視しない
- フィボナッチリトレースメントは確率論の一つ
まとめ|専門性と実践力を両立して勝率を上げる
エリオット波動理論とフィボナッチ比率を組み合わせることで、単独で使うよりもトレードの精度が飛躍的に向上します。特に推進波と調整波のフィボナッチ比率を理解することで、エントリーや利確のポイントを科学的に予測可能です。
まずはチャート分析の基本をしっかり学び、複数の相場で繰り返し練習することをおすすめします。そうすることで、初心者でも専門的な知識を実践で活かせるトレーダーに近づけます。
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